このガイドブックは東京都小金井アーチェリー協会の木村様の協力をもとに作成されています。
FITA審判員 ガイド ブック
バージョン 4
2002年8月1日
(抜粋)
2002年8月1日に更新されたFITA JUDGE GUIDE BOOK Version 4
の主要な部分の翻訳です。 このGUIDE BOOKはFITA競技規則に従い、作成されたものです。 したがって、日本の競技規則や国内競技会の運営と異なる点もありますが、競技規則の趣旨や審判員の心得を理解する上で良い資料であると思い、拙いですが翻訳しました。
今回の追加変更部分はイタリックで表示しました。
全日本アーチェリー連盟競技規則を参照しながらお読みください。
お役に立てば幸甚です。
原文は、FITAホームページ http://www.archery.org
FITA publications
Judges Manual version 4.0
です。
目 次
(項目をクリックしてください。 本文にジャンプします。)
第1章 概説
1.1 理念
1.1.1 オリンピック宣誓
1.1.2 FITA審判員
1.1.3 審判員の国籍
1.2 概念
1.3 するべきこと、してはならないこと
第4章 検査
4.3 弓具検査
4.3.1 検査の手順
4.3.2 コンパウンド・ボーとその用具
4.3.3 ベアボー
第5章 競技
5.1 審判員としての重要な考え方
5.2 再検査
5.3 矢の点数
5.3.1 エラーが2重に発生した場合
5.5 ターゲット・アーチェリーの審判手順
5.5.1 跳ね返り矢、貫通矢、垂下がり矢
5.5.2 弓具故障 / 医療問題
5.5.3 的中孔の印
5.5.4 スコアーカードの訂正
5.5.5 行射開始前、終了後の行射
5.5.6 音響信号
5.5.7 時間警告信号
5.5.8 標的での審判員の位置
5.5.9 その他の作業
5.5.10 射線上の望遠鏡
5.5.11 3mライン
5.5.12 射線上のコーチからの指示
5.5.13 電子機器
5.5.14 競技の取消し
5.6 フィールド・アーチェリーの審判手順
5.6.1 時間制限の適用
5.6.2 距離の測定
5.6.3 弓具故障
5.6.4 得点の訂正
5.6.5 セカンド・コール
5.6.6 貫通矢、跳ね返り矢、等
5.6.7 双眼鏡の使用
5.6.8 行射位置
第6章 決勝戦
6.3.2 団体戦審判員職務
6.3.2.1 ライン審判員の職務
6.3.2.2 違反
第8章 付録
8.8 アンマークド・ラウンドで許可されるもの、されないもの
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FITA審判員 ガイド ブック (抜粋)
理念と基本的な考え方は下記のオリンピック役員宣誓に従っている。
|
すべての審判員と役員を代表し、オリンピック競技会において、真のスポーツマンシップに則り、公正にかつ規則に従って役員の任務を果たすことを誓います。 |
FITA審判員になることは名誉なことである。 成功は審判各人の誠実さ、性格の良さ、知識の深さ、思慮深さにかかっている。
従って、審判員は競技会の奉仕者であって、その主人公ではない。 あなた方は、適用する規則を完全に熟知する義務があり、高圧的や権威的であってはならない。 これは時には実行するのが困難なことでもある。
常に心を開き、選手の説明を注意深く聞き、幅の広いバランスのとれた態度を保つよう心がけることが大切である。
最近、審判員や審判手順に大きな注意が払われてきている。 従って、審判員は世界で共通な審判を行うために、新しい規則を実施する責任がある。 これにより、世界中共通な競技方式と行射方法で競技を行うことが出来、競技の公平さに対する選手の信頼を得ることに貢献するものである。
審判員として仕事をしている間は、審判員はどの加盟連盟も代表するものではない。 従って、あなたの国籍を示すピンやバッジを付けてはならない。 正式なFITAのピンや組織委員会から提供されたピンは当然着けてもよい。
1.2. 概念
競技会での役員の役割は、各選手が最高の成績を残せるよう、順調な競技会の進行に勤めることである。
不幸にして選手の中には、さまざまな機会を利用して、自分の順位を上げるために得点を上げようとする選手がいる。 あなたはこれに同意してはならないが、無視するのは賢明ではない。
FITAが作成した規則を公平且つ誠実に適用する努力を示すためには、役員の立場として、時には確固たる姿勢を示すことも必要である。
そうするためには、少数の選手が自分の点数を良くすることが出来るような機会についても、審判員は気を配らねばならない。
自制と公平さの手本を示せ。 選手に貴方自身の冷静さを失わせるようなことを、決してさせてはならない。
規則を熟知し、規則に対する最新の解釈もよく知らねばならない。 審判員は常に最新の規則を知り、“古い”規則を適用してはならない。
もし、的面での矢の得点が不確実であれば、疑わしいときは選手に有利に計らう。 全ての選手の権利を擁護し、同時に規則を確実に適用すること。
アーチェリーの競技生活が長く、また確実に貴方よりも遥かに規則に詳しい選手にしばしば出会うことがある。 もしそのような選手に出会い、厄介な争いが起こりそうであれば、これを避ける心理的な手段を注意深く取るべきである。 最初に、正しい最新の情報を持っていることを確かめ、不確かな決定をする前に他の審判員と相談し、確実に正しい決定をするよう努めよ。
時には、ある疑義に関して、全ての人を満足させるような解決策を見出すことが困難な場合がある。 このような事が発生したら、全審判員が集合する迄最終的な決定を延期し、その後協議して関係者に明白な説明を行うべきである。
要は、審判員は十分な情報が得られ、前向きに討議し、必要なら選手を教育し、礼儀正しく、決定に対しては絶対確実でなければならない。 選手は点数を競っているのであり、選手は良い競技を望んでいることを忘れないように。
1.3. するべきこと、してはならないこと
これの完全なリストを作ることは不可能である。 参考となる考え方は、貴方の行動が選手、FITA、貴方自身、同僚の審判員から信頼されることである。
すべき事
・1 審判員の制服を着る権利に対する誇りと、競技会によい貢献ができることを目指して任務に付くこと。
・2 貴方自身が来客を迎える主催者であると考えること。
・3 熱心で、礼儀正しく、友好的であること。
・4 競技規則を公平に、常に変わることなく、的確に適用すること。
・5 選手、チーム役員、来客、観客、報道機関、同僚の役員全てに丁重に支援を申し出でること。
してはならない事
・1 貴方の主な任務である競技会から注意を逸らしてはならない。
・2 矢の採点や弓具検査等の役員任務に携わっている時、喫煙や飲食をして選手に失礼だと思わせてはならない。
・3 任務に携わっている時、選手や他の役員と長話をして、与えられた任務に充分な注意を払っていないと、思わせるような事をしてはならない。
・4 安全に関する問題以外に、選手の注意を引いてはならない。 安全に関する問題以外は、全ての役員はチーム・キャプテン(もし存在していれば)を通して、選手に伝えることが望ましい。
・5 競技前及び競技中は、射場の近辺でアルコール飲料を飲んではならない。
・6 仕事中はカメラやウォークマンを持ち歩いてはならない。 (任務についていない時に、写真を撮るためにバッグに入れて持ち歩くのは差し支えない。)
選手、観客、役員、報道機関に貴方が与えるイメージに気を配り、行動すること。
常に常識こそが貴方の指針である。
競技を成功裏に進めるためには、多くの人の努力を結集させることが必要である。 競技進行の成否は、我々審判員がチームとして効果的かつ効率よく作業する能力に大きく依存している。 審判団のメンバー間に意見の相違が生じることもあるが、その場合は冷静に、内部で作業を進める。 審判員が誤りを犯した場合も同様である。 冷静に問題点を解明し、その後必要な解決策を取る事が重要である。
見解の相違が解決されたら、統一見解を発表する。 そうしなければ、我々に寄せられている権威と尊敬は失われてしまう。
審判員は全ての規則に対して同じ程度の厳しさで、全ての選手に対しては同じ程度の公平さで処理しなければならない。 規則は我々役員が作るものではなく、また我々が規則を適用するか否かを決めるものでもない。 全ての規則は公平に又公正に適用されねばならない。 そのようにすることに誇り持ち、尊大や高圧的であってはならない。
競技中、選手の弓具を見て、不正な器具の使用を調べることは非常に重要なことである。 この時に、双眼鏡、サングラス、目覆い等が規則に合致していることを確認する。 コンパウンド・ボーの強さの現場検査も必須である。 しかし、この検査に当たって、競技会の順調な進行を妨げてはならないし、選手を当惑させてもならない。
正しい方向
エンド中に弓具破損が発生したら、選手は合図して審判員を呼ぶ。
審判員は選手の所に行き、故障を確認する。
審判員は射ち残した矢の数と修理に要する時間の予測を選手に聞き、ウェイティング・ラインに戻る。
シューティング・ラインから全ての選手が後退する前に、審判員はシューティング・ラインに進み、DOSに弓具故障の発生を知らせる。 これはDOSに矢取りの合図を出させないためである。 もし選手がそのときまでに弓具の修理が終わり、残りの矢を行射できる状態であれば、審判員は行射すべき矢の数をDOSに知らせる。 もしその時点で選手が行射できない状態であれば、審判員はDOSに矢取りと採点を行うよう合図する。 いずれの場合も、残りの矢の行射は、可能な限り早い時点で行う。
弓具故障の措置は、予測不可能な故障に対して、部品の修理又は交換を選手に許すものである。 弦切れ、ノックの破損、サイトの緩み、タブの破損、クリッカーのずれ等は弓具故障である。 予備に持っている弦にサービングの取付け、矢羽の取り替えを選手に許すものではない。
1999年の総会では、弓具故障に際して最大15分を与えることとした。 これは重大な故障に対して適用されるもので、その距離の最終エンドの後で、射ち残した矢を行射させるものである。 15分の時間計測はないが、各エンドの終わりで通常の方法で矢取りと採点を行い、約15分に相当する数エンドを選手に与えるもので、常識的に行う必要がある。
弦切れやノック破損のような短時間で修理できる弓具故障は、修理完了後出来るだけ速やかに、残りの矢の行射を行う。
トイレ休憩は医療問題とは見なさないが、規則ではこの様なことが必要であれば、他の選手に採点を依頼するとか行射の順番を替わってもらうことを許可している。 もし、問題が全体的なものであれば、DOSは常識を持って処理すること。
筋肉痛や傷害は医療問題と見なさない。 競技会に適応した体力を持つことは、選手の責任である。
最近、競技中に医学上の問題が予期せず発生した場合は、これを認めるように競技規則が変更された。 医療担当者が問題の程度と介添えなしに競技を続行できるかを見極める。 しかし、行射できなかった矢の行射は、15分を超えてはならない (訳者註:全ア連の競技規則とは表現が異なります)。 競技規則第208条第2項―(3)を参照。
注意 : この医療問題の規則はマッチプレイでは適用されない
5.5.3.
的中孔の印
多くの審判員や選手は、的面の得点帯内側及び外側にある的中孔に印を付けねばならないと考えている。 ある人たちは、マットや的台の木の部分にある的中孔も印を付けている。
FITA競技規則では、“全ての矢の的中孔に印がされており、1個の印のない的中孔が確認された場合は、跳ね返り矢は的面に当たった的中孔に従って採点する。”と記述している。
的面とは、的面の得点帯の外側ではない。
的中孔の印付けは審判の責任ではない。 競技規則及びこのガイドブックでは、特別な状況のときにのみ、審判員が印付けをすることを求めている。 しかし、貴方が的面の交換や得点を調べるときに印の無い的中孔を発見したら、それに印を付け、選手にはその義務があることを選手に注意し、チーム・キャプテンに印を付けた事を告げるべきである。 しばしば、ある選手が印を付け、別の選手が矢を抜くなど、選手達は仕事を分担している。 審判員がこのような行動をとることにより、的中孔に印を付けることが必要であると、選手は自覚して行くだろう。
経験のある選手でさえ、正しく印を付けていないことに驚かされる。 5mm以下の短い線で、十字に印をつけるよう指導すること。 いずれにしても、印付けは選手の責任であって、審判員の責任ではない。
5.5.4.
スコアーカードの訂正
点数の書き間違え
999755 が 99555 と記入された。

1.点数は審判員のみが訂正できる。
2.元の間違った数字は決して消してはならないし、その上に書いてはならない。
3.審判員は間違って書かれた点数に斜線を引き、その空いた場所に正しい点数を書き込む。
4.審判員は赤ペンで訂正を行う。
5.判員は合計点数の訂正を行う必要はない。 素点のみが対象である。
6.審判員はスコアーカード上に審判員のサインをする。
矢の素点の変更は、的面にある矢が触られていない時及び引き抜かれていないときにのみ行うことが出来る。
もし、ある選手の矢の得点が他の選手のスコアーカードに誤って記入された場合は、その訂正は矢の点数の変更ではない。 点数は明白である。 もし、両選手が行射した矢の得点が相手方のスコアーカードに記入されたことに同意すれば、矢が引き抜かれた後でも、審判員はこれを訂正することができる。
もし、選手が同意しなければ、得点は記載されたままとなる。 この場合、審判員は選手に上訴委員会に提訴できることを教えるのがよい。
点数が降順に記入されていない
999775 が 997975 と記入された。
矢の素点が降順でない場合は、下線を引き審判員はサインをする。 訂正は常に赤ペンで行う。
アウトドアー・ターゲット及びフィールド・アーチェリーでの特別な記入方法
インナー10(フィールド・アーチェリーではインナー5)は X、ミスは M と記入する。
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スコアーカードの下欄にする選手のサインは、採点係が行った合計点数に同意したことではなく、記入された矢の各素点に同意したことを意味する。 合計が無いとか間違っていると言う理由でサインを拒否した場合は、サインの意味を説明すること。
合計点数の間違いは、集計係りが調べ、訂正することになる。
合計点の誤り 集計係が起こした計算ミスは、集計係が調べて訂正する。 しかし、集計システムが新たな誤りを起こさないよう確認しておくのは賢明なことである。
時には、競技主催者は(各的に2名の採点者を配置)ダブルスコアリング方式を採用する事がある。 採点が行われている時に、ダブルチェックを行うためである。 時には、このダブルチェックが正しく行われず、その距離の行射終了後や数エンド後にダブルチェックが行われ、2組のスコアーカードに記載された矢の素点に相違が発見されることがある。 矢の正しい素点を確実に証明するものが無ければ、低い方の得点が有効となる。
行射開始前に選手は弓を上げることは許されていないので、行射開始合図前の行射は稀である。
しばしば遭遇するのは、行射終了時で、合図と同時かそれに非常に近いときの行射である。 (最初の音響合図が時間の終了を示す。)
判定をする前に、行射時間がその行射以前に確実に終了していたことを確認しておかねばならない。 選手が合図を聞く前に、貴方が合図を聞いていたかも知れないと言う事も考慮に入れねばならない。 もし貴方が選手よりスピーカの近くにいれば、このような事が発生するのである。 又、この場合、DOSはこの状況をよく見ている筈なので、DOSと相談することを薦める。
もし、矢が開始或いは終了合図と同時に行射されたのなら、選手に有利なように判定すべきである。
矢が信号の前或いは後で発射された場合は、そのエンドの一番高得点の矢の点数が無効となる。 3射或いは6射行射の各矢の得点を、スコアーカードに記入する。 審判員は赤ペンで得点を訂正し署名する。 無効となった矢の点数はスコアーカードから消してはならない。 (時に、3射の場合に2本、或いは6射の場合に5本の矢の得点が記入されている事があるが、これは間違いである。) 無効になった矢の点数は審判員が赤で斜線をして残しておかねばならない。 矢が時間外に行射されたと言う審判員の決定は、上訴委員会に提訴される可能性がある。 上訴委員が選手の訴えを認めた場合、無効となった矢の得点は元に戻される事になる。
特定の矢の採点に携わっている審判員がその矢を明確に識別できる時(例えばマッチプレイや時間外処理で矢を行射)は、その矢の点数が無効となる。
5.5.6.
音響信号
競技規則では、音響信号と信号灯との間に差があった場合は、音響信号が正式の信号であると記述している。
もし、その差が1秒近辺であれば、音響信号が正しいと考えられる。 もし信号を鳴らす人が、不注意か誰かに話し掛けられて、数秒間も信号を鳴らさなかった場合は、常識をもって処理すべきである。 この場合の貴方のとるべき処置は、どちらの信号が正しいかを確認し、選手が有利になるように決定すべきである。 選手は役員の過ちのために、減点されてはならない。 この事は、そのエンドの行射終了時間前に、信号が出された場合は、さらに重要である。
5.5.7.
時間警告信号
行射時間注意信号(黄ライト、等)が誤作動し、正しい行射時間終了前に選手が最後の矢を行射出来なかった場合の取扱について、審判員の間でしばしば議論されてきた。
選手は行射終了30秒前に、正確な注意信号を得る権利があるとの公式見解が発表された (2001年12月)。 例えば行射時間(2分或いは4分)の信号が正しくても選手に与えられた信号が30秒以下であれば、射ち残した矢1本につき40秒が選手に与えられる。
しかし、他の時間表示装置が正しく作動しており、これを選手が容易に見る事が出来た場合(信号灯が誤作動であっても、カウントダウン時計が正常に作動しており、これを容易に見る事ができた場合)は、選手に射ち残した矢の行射は認められない。
現場の状況に応じた適切な判断が必要で、疑わしい時には、選手に有利な判定をするべきである。
しかし、40秒の1射のエンドでは、10秒後に行射終了30秒前の注意信号を出す必要はない。 コーチが時間内に行射終了するよう選手を援助すべきである。
5.5.8.
標的での審判員の位置
矢取り合図の後、審判員は1グループとして一直線となって標的に進む。 受け持ち的の約10m手前の位置に留まる。
選手に呼ばれ、作業を終えたら、標的に向かって10mの元の位置に戻る。
全選手が採点を終え、審判員が並んでいる位置を通過したら、審判員は標的の後ろに誰も残っていないことを確認し、担当している標的には誰も居ず、安全であることを確認する。 もし貴方の両側いずれかの標的を受け持っている審判員が忙しく、自分の受け持ち以外の的で作業が要求されていれば、手助けをして、全作業を終え、元の決められた審判の位置に戻る。
2人で同一的を行射するオリンピックのエリミネーションでは、採点を監視することはない。 しかし、1人で1的を行射する個人戦や団体戦では、的面や矢が触れられていないことを確認するために、採点を監視することが求められる。 時間を節約するために、審判員は選手よりも先に、標的に到着しなければならない。
5.5.9.
その他の作業
標的での事故 − 的面、マットの交換やスコアーカードの問題等は、標的の近くにいる審判員の位置から、決められた方法でDOSに合図を送る。
DOSは選手に、作業のため競技が短時間遅れることを伝える。
全ての事故が標的の位置から合図されるのではない。 風の強い日は、的紙が緩むことがある。 もしエンド最中に、的紙が風で緩みその一端が得点帯を覆い隠すことがあれば、その的を行射している選手は、他の選手が行射を終了するまで行射を中止する。 審判員はDOSに的紙に問題が発生したことを知らせ、選手と共に標的に進み、審判員のノートに矢の得点を記録し、的中孔に印を付け、矢を選手に抜かせ、的面を固定する。 引き抜いた矢は標的の後ろに置く。 審判員は選手と共に射線に戻り、DOSにその選手の射ち残した矢の数を知らせる。 選手は射ち残した矢を行射した後、全選手が矢取りを行う。
5.5.10. 射線上の望遠鏡
3人立ちの行射では、選手が射線を離れるときは、望遠鏡を射線上に残しておいてはならない。 しかし選手にとって、毎エンド、望遠鏡を射線の限られた場所に設置するのは、面倒なことでもあるので、審判員は望遠鏡を射線に置かないよう要求してはならない。 2人立ちで行射する時は、1つの望遠鏡を他の選手と共用する場合以外は、望遠鏡を射線から後退させねばならない。 他の選手の邪魔にならない限り、エンドとエンドの間では望遠鏡を射線に残しておいてもよい。
もし、射線上での場所が非常に狭い場合は、審判員の判断で、必要でれば適切な処置を取る。
5.5.11.
3mライン